グレン・ミラー物語(1954)

監督:アンソニー・マン
主演:ジェームズ・ステュアート

2013年初の映画はグレン・ミラー物語です。
グレン・ミラーはビックバンドのリーダーであり、トロンボーン奏者です。
ジェームズ・ステュアートがこのグレン・ミラーを演じているのですが、これまたはまり役です。ジューン・アリソン演じるヘレン・バーガーに助けられながら自身のバンドを成功させていくサクセスストーリーなのですが、こういう話にありがちな悲しい描写を極力せず、楽しみやすい作品となっています。楽曲の挿入の仕方が話の進行を邪魔せずとてもうまく、グレンミラーバンドの楽曲を聴いてみたいという方にもお勧めできます。

スイングジャズをあまり知らない私も楽しめる良い映画でした。
ベニーグッドマン物語の方もいつか機会があれば見たいです。

Hod O'Brien Trio/Have Piano...Will Swing!

Hod O'Brien Trio/Have Piano...Will Swing!

Hod O'Brien(p)Tom Warrington(b)Paul Kreibich(ds)

1.Passin Through
2.Dancing In The Dark
3.Lazy Bird
4.While My Lady Sleeps
5.Ecaroh
6.Red's Groove
7.Some Other Spring
8.Hod House
9.I'm All Smiles
10.By Myself
11.Last Night When We Were Young
12.Soon

遅咲きのピアニスト、ホッドオブライエンのピアノトリオです。
この人のアルバムはBlues Alleyでのライブ盤を聴いたことがある程度でしたが、このアルバムでとてもはまりました。この人のソロは、8分音符をひたすら弾いてく感じなのですが、それでいて飽きさせない染みるような良さがあると思います。
ベースのTom Warringtonはこの録音ではアンプの増幅音が少し鼻につきますが、ラインの音使いも面白く、6曲目や10曲目では素敵なソロを聴かせてくれます。
ドラムのPaul Kreibichはクロードウィリアムソントリオで聴いたことがありましたが、あまり印象にはなかったのですが、しっとり系でトリオミュージックが向いてそうな印象を受けました。

また、このアルバムは選曲が私好みでつい買ってしまいました。
2曲目や10曲目はフレッドアステアの映画『バンドワゴン』で取り上げられたナンバーです。
よかったらこれも是非。

知りすぎていた男(1955)

監督:アルフレッド・ヒッチコック

主演:ジェームズ・ステュアート

1955年製作

この映画はドリス・デイが歌う『ケ・セラセラ』が有名ですね。

ジェームズ・ステュアートとヒッチコックの映画は『ロープ』(1948)『裏窓 』(1954)
しか見たことがなかったのですが、私はこの映画が見た3作の中では純粋に楽しめました。ヒッチコックの映画は場面展開が少なく、より日常的な場面の中でのサスペンスを楽しむものだと思っていたのですが、この映画は次々と場面が変わっていき、そういう正統派?なサスペンスの映画を撮っても面白いなぁと感じました。

ジェームズ・ステュアートは男前ですけど、人間味があってちょっぴり空回りする役がぴったりですね。